井上隆宏さん
泥臭い行動を決断したから今の私がいる。過去の私にありがとう。
社業に勤しみながら、静岡ガス軟式野球部に所属し、天皇賜杯第65回全日本軟式野球大会では全国ベスト4。引退後、営業職に抜擢され、現在は営業管理職として部下育成のマネジメント業務に従事し、現在に至る。
学生時代で学んだこと
入部当初、2学年上に西武ライオンズドラフト1位で入団した平野将光さん、1学年上に同じく西武ライオンズドラフト2位で入団した牧田和久さんなど、プロ注目の投手が多数するチームであった。投手王国のレベルの高い投手陣のなかで、球速MAX140㌔の平凡なピッチャーがどうすれば1軍の試合で投げることができるのか、常に考え、行動していた。自身の生きる道として”制球力”で一番になることを目標とした。ブルペンでの投げ込みより、バッティングピッチャーやシートバッティングのピッチャーで実戦を積むことに集中した。打者と対戦する一球の緊張感で制球力に磨きをかけた。人とは異なる優位性を見つけ出すことで、自身の最大の武器を輝かせることに成功し、平凡なピッチャーでも第一線で戦うことができるということを証明できた。また、考えもしなかったキャプテン10をつけることもでき、成長した4年間となった。
仕事に通じていること
大学入部当時、100名を超える部員がいた大所帯の部。“野球部=組織”を、キャプテンの立場から“優勝=成果”というゴールに向け、どうすれば組織が一丸となり戦う集団となるのかを考えていた。この思考は仕事と類似している。自分の置かれている状況を正しく理解、把握してどうすれば試合に出ることができるのか、また活躍することができるのか、試行錯誤を繰り返し、工夫して取り組むことは野球というスポーツに限らず、今の管理職の仕事にも通じている。学生時代に、トライ&エラーの思考と行動を実行できたことに感謝しかない。
学生へのメッセージ
4年間という限られた時間のなか、どう過ごすかは本人次第です。18歳ともなれば遊びの誘惑も多く、自分の芯がなければ楽しことに流されてしまう時期である。他責ではなく自責で物事を捉え考えることで、野球人として自分にしかない優位性を見つけ出すことが出来る。同じ目的を持った仲間と話合い、ときにはぶつかることで自分たちの進むべき道が見えてくる。平成国際大学の野球部で良かったと胸を張って言えるよう、悔いのない学生時代を過ごしてください。最後に、自分が選んだ母校を愛せ!